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お年寄りが歌のひととき

2011/02/01 10:37:25
お年寄りが歌のひととき
 まんのう町帆山の特別養護老人ホーム「仲南荘」で1月29日、三豊市の音楽療法士大浦美樹さんと香川音楽療法研究会の金山洋美さん、高松市の尺八講師谷澤達矢さんの3人が、希望する入所者や通所者18人と一緒に、楽しい歌のひとときを過ごした。

 「石川さゆりは誰が好きやったんかなぁ?」。大浦さんの巧みな導入で、前回の集いの想起から、すらりと歌の世界に引き込まれたお年寄りたち。「寒いなぁ」。両手をこすり合わせ、拍子を取りながら、金山さんのピアノと谷澤さんの尺八の伴奏で歌う♪たき火だ たき火だ 落ち葉たき♪。

 お手玉を雪に見立てて上に投げ、落ちて来たら両手で受け止めながら歌う♪雪やこんこ あられやこんこ♪。「口だけでもええん?」。お手玉を落とし、かわいい質問が。

 もうすぐ節分。大きな金だらいの裏底を鬼の顔にして目、鼻、口、角などを張り、そこにお手玉を投げ付けさせて音を楽しみ、「豆まき」の思い出を話し合った。年の数だけ食べる豆。「なんぼ食べる? 40ぐらいかな?」「倍以上じやぁ」と言う返事にみんな大笑い。

 「春よこい」の歌では、参加者から聞き出した名前や色、履物などで歌詞の一部を変更。♪歩きはじめたキクちゃんが 青いお花のサンダルはいて♪と歌いながら「サンダルやか、もう長いこと履かんなぁ」と、昔をしのぶ声が聞こえた。

 大浦さんに「おかあさんは泣く泣く別れた人おったん?」と聞かれ、思わず「おった!」。青春時代を振り返り、恥ずかしげに思い返す相手は、軍人さんだったらしい。「軍服着たらかっこよかったんやろなぁ」。大浦さんの合いの手に、笑いと拍手が起こった。そして♪愛しても 愛しても ああ人の妻♪。大川栄策の「さざんかの宿」の演歌に溶け込んでいった。

 また、谷澤さんの尺八独奏も。前回からリクエストされていた、石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」「天城越え」「能登半島」3曲のメロディ―がメドレー吹奏され、みんな静かに聴き入っていた。

 最後には「夕焼け小焼け」を手話を交えながら歌い、「次回は氷川きよしの歌を」との希望もあって和気あいあい。懐メロや恋の歌も満喫し、来た時よりも明るい表情で席を後にするお年寄りたちの姿が印象的だった。

 音楽を医学と結び、心を癒やし体を調える音楽療法。「歌は思い出を引き出し、表情を豊かにさせる。痴ほうのお年寄りも一瞬、一瞬輝く時間が持てる」と、同荘でも効果に感謝している。

 日本音楽療法研究会が平成9年ごろから5年ごとに認定と更新をしている音楽療法士は、現在県内にも7、8人おり、各所で大活躍している。

 なお、香川音楽療法研究会では「障がい児の音楽療法のあり方について、新認定制度についてQ&A」の集いを、2月11日午後1時から宇多津町の香川短期大学で開く。問い合わせは〈090(2893)2573〉まで。                                         (香川 佳子)
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