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幾つになっても

2011/01/31 10:10:27
 幾つになっても、親が子を想う気持ちは変わらない。また、子が親を慕う気持ちも変わらない。この年になって、やっと、その両方がわかるようになってきた気がする。

 遠方の大学に通う長女は、アパートを借りて1人暮らしをしている。やっと、見知らぬ土地での、親元を離れての生活にも慣れ、安心していた矢先、「インフルエンザになった…」との弱々しい声の電話。

 病院には行ったようだが、熱も高く、かなりしんどそうな声だ。「頭が痛くて死にそう…」というメールに、どうにもしてやれないもどかしさで、どうにも落ち着かない。

 今から新幹線に飛び乗っても、約4時間近くかかる。しかも、翌日に、次女の私立大学の受験が控えていた。縁起を担いで、次女にトンカツを作って食べさせてやる予定だし、翌朝も、お弁当を作って持たせてやりたいし、どっちを優先するかで、頭の中がぐるぐる回った。結局、長女の方は、なんとか一晩しんどいのを乗り越えて、回復してくれることを祈りつつ、トンカツを作った。

 しばらくして、バイトを終えた長女のお友達から電話をいただいて「今から何か買って、彼女を見てきます!」とのこと。涙が出そうなほど嬉(うれ)しかった。優しいお友達や、先輩、後輩の方々、バイト先の店長さん。いろんな素晴らしい出逢いがあって、その方たちに支えられている長女。心から感謝した夜だった。

 私は、わりと早くに母が亡くなったのだが、今でも「こんな時、母がいてくれたら…」と、よく思ったりする。幾つになっても、親子の絆や気持ちは同じ。それでいいのだ。切ないけれど。

 来月には、次女の国立の試験も待っている。どうか、無事、幸せいっぱいの桜が咲きますように!                                            (伊達 秀子)
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