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カーブミラーと野鳥たち

2011/01/07 16:33:00
カーブミラーと野鳥たち
 カワセミの仲間・アカショウビンが、カーブミラーに映った自分の姿に飛び付く「瞬間」をカメラに収めた人がいる。

 まんのう町七箇の香川県満濃池森林公園管理所の豊嶋立身所長(62)=三豊市高瀬町=だ。「アカショウビンのこの様な写真は、おそらく見られないだろう。その姿を見ること自体が珍しい鳥なので、これ1枚ではないか」と、解説する。

 アカショウビンは、ブッポウソウ(仏法僧)目、カワセミ(川蝉)科の鳥類で別名・ミヤマショウビンと呼び、森林に生息。日本では夏、東南アジアから少数だが渡来して繁殖する。冬は再び東南アジアへ渡って越冬。体長は、ヒヨドリと同じくらい。

 豊嶋所長は、平成21年6月ごろ、高知県の知人から「アカショウビンがカーブミラーの周りを飛んでいる」との知らせを受け、すぐ駆けつけた。カーブミラーに映り出す自分の姿を敵と勘違いし、ミラー目指して飛びかかる瞬間を運が良ければ撮影できるかもしれないと思ったからだ。

 現地に着いた豊嶋所長は車のトランクを開け、穴を空けたレースのブラインドからカメラのレンズを出し、三脚を立て、椅子に座って待つこと約6時間。ついに、決定的瞬間を撮影することができた。「短時間で撮れた」と、簡単そうに話すが、なかなか至難の技であっただろう。

 だが、鳥大好きの豊嶋所長にとっては、大いに心配な事がある。カーブミラーと鳥たちのことだ。「最近は、山中にダムを作る話をよく聞く。道が増え、カーブミラーも増える。鳥たちが飛び付いて脳しんとうを起こし、ミラーの下には、墜落死した鳥の姿もよく見られる」とか。

 シジュウカラ、ヤマセミなどの鳥たちにも、ミラ―で墜死するものが多いそうだ。それが彼らの絶滅危ぐの誘因になっている現状だとも言う。

 「珍しいアカショウビンの大きな赤いくちばしも柔らかい。いつ折れるかもしれない。何か、カーブミラ―に代わるものはないだろうか?」

 豊嶋所長ら鳥を愛する人たちや環境問題を考える人たちにとって、今切実な問題の一つになっていると言う。                                            (香川 佳子)
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