天気予報を見る
 
新聞購読申込
TOP > おりーぶ通信 > 記事詳細

おりーぶ通信

エリア

コーナー

過去のニュース

彼女の一周忌に

2010/12/20 10:32:03
 彼女の訃報はあまりにも突然で、衝撃的だった。あんなに元気だった彼女がなぜ? 何度も問いかけ、信じがたいその事実を受け入れるには時間を要した。

 彼女はとても気さくで、明るくて責任感があり、誰からも好かれ、周りにさりげない気配りの出来る人だった。動物はもちろん、植物やあらゆる命を愛しみ愛情を注げる人だった。家族を大切にし、温かく優しい母であり妻であった。また、小さな命も家族であり愛情を注ぎ大切にしていた。

 彼女の死は、思いがけない一瞬の出来事だった。予期せぬことであった。私でさえ信じがたい事なのだから、家族の人たちはもっと信じられない出来事だっただろう。彼女自身信じられなかったに違いない。彼女はその時何を思っただろう。何を考え、何を感じただろうか。きっと、愛する家族の事を思い浮かべただろう。

 彼女を思うたびに、私自身4年前癌(がん)の宣告を受け、将来の見えない時期があった。まだ中学生と高校生だった子どもたちを学校に送り出すたびに「行ってらっしゃい」が何度言えるだろうか? と涙したことを思い出す。母親として子どもを思う気持ちは同じ、さぞ心残りだったに違いない。

 彼女の告別式はたくさんの参列者でいっぱいだった。親族の方はもちろんのこと、友人・知人・仲間、それに子どもらの友達の姿もたくさんあった。参列者の幅広さは、彼女の気さくな人柄が伝わってくるようだった。「津波のような侘しさに〜風まかせ涙かれるまで」彼女が生前好きだった曲が流れると参列者の啜(すす)り泣きが聞こえ、辛く悲しい告別式だった。

 彼女が逝って1年。今でも彼女は帰って来るように思えてならない。20年以上も付き合いのある彼女の友人は「彼女は家族にとってはもちろん、私たちにとっても太陽のような人だった」と痛切に語る。いまでも彼女は、太陽となり温かく家族を見守っていることだろう。

 彼女の一周忌。心よりご冥福をお祈りする。         
(香川 真由美)
▲このページのトップに戻る
購読のお申込みは0120-084-459

SHIKOKU NEWS 内に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。 すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

Copyright (C) 1997- THE SHIKOKU SHIMBUN. All Rights Reserved.