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渓谷に一足早いお正月

2010/12/20 10:07:31
渓谷に一足早いお正月
 「自然が好き、人が好き」をスローガンに交流活動を続ける「まんぷく会」(大西佑二代表)が12月17日、高松市塩江町上西の上西交流館・モモの広場に上西小学校(山下晃校長)の児童を招いて年末恒例の餅つきをした。

 今年で連続6回目。雪の降った前日とは打って変わって晴れた午後、全校児童13人は山下校長ら7人の職員と1キロ余り離れた学校から曲がりくねった県道を、一目で「上西っ子」とわかるオレンジ色の体操服で上ってきた。

 地元住民ら約30人が用意をして待ちに待った餅つき。藤澤セキさん(82)のこね取りで、6年生から順番で1人20回ずつ杵(きね)を振り上げる。「よいしょ、よいしょ」と大きなかけ声。「もっと、ゆっくり」「もっと、真ん中」と指示もとぶ。藤澤さんは杵の速いリズムに合わせて餅をこね、素早く手をうすから引く。お年寄りと児童の呼吸はぴったりだ。

 早速、子どもたちはつき上がった餅に舌鼓を打ち、デザートのキウイフルーツも食べた。「みんな食べた?」「キウイも食べた?」など、上級生が下級生にやさしい言葉をかけている。上西っ子の思いやる心が満ち溢れる光景に地元住民らから笑みがこぼれた。

 子どもたちの胃袋は、餅2個とキウイフルーツでおしまい、後はお土産にいただけるそう。3年生の出原史章君がそっと教えてくれた。「お腹いっぱいになるとお礼の歌が歌えなくなるから、先生と約束している」と。

 お礼のコンサートは、5、6年生6人による「ルパン3世」のリコーダー演奏、全校生による「ジングルベル」の合唱、続いて舞台と観客席が一緒になって「ふるさと」の大合唱と盛りだくさん。最後は13人が、先ごろあった「人権フェスタ2010」で発表した「TOMORROW」(小中学校の合唱コンクールや卒業式で歌う曲として知られている)を熱唱した。

 ただ1人の1年生・出原弘貴君(7)も体全体で一生懸命に歌っていた。「時のながれ いつでも 駆けぬけて行くから やさしさだけ忘れずに 抱きしめていよう…」。地元住民らの目は舞台に釘付けになり、合唱が終わると拍手喝采が交流館をゆるがせた。

 舞台から下りた弘貴君は「すごく楽しかった」と達成感いっぱいの様子。安倍幸則教頭は「上西の舞台で歌う13人を見ていたら…、13人が上西を背負ってたつことを思えば感動した」と感慨深げ。コンサートの後は、子どもと童心に帰った大人がこま回しやけん玉、カルタで遊んだ。上西交流館・モモの広場は大きな歓声に包まれ一足早い正月がきていた。                                          (野網 則子)
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