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モミジが日に輝いていた

2010/12/09 11:45:41
モミジが日に輝いていた
 晩秋も終わり、寒さも一段と厳しくなった初冬の堂山(高松市西山崎町)は、頂上からふもとまで山全体が黄や赤に染まり、見事な情景を見せている。

 ある晴れた日、綱敷天満神社登山口から上って、標高190メートルの5合目あたりに差し掛かると「うわぁ─、きれい!」と感嘆の声が聞こえてきた。視線を上げると、携帯電話のカメラを構えている1人の女性がいた。

 女性の向こうに見えた。1本のモミジが真っ赤に染まり、木漏れ日にきらきらと輝いていた。背後にあるシラカシの大木にまで色を映している。幹周り19センチ、高さ4メートルほどのモミジの木は、12月3日の強風にも落葉することなく頑張っていた。その上方の曲がり道にも4本のモミジ。赤く染まって見ごろを迎えたもの、まだ淡い緑が残り見ごろを迎えようとしているものが立ち並んでいる。

 通りがかった女性は「きれい、きれい」を連発して興奮気味。もう1人の女性は「あの大風にも散らなかったのね」と愛しそう。皆、鮮やかに輝くモミジに心を奪われていた。

 健康志向の中高年に人気の堂山の難所は、急な坂道が長く続く5合目あたりにあるといわれている。登山者から「胸突き八丁、なんのその…」の掛け声も聞こえてきそうだ。

 登山者は、上る時、前かがみでうつむいて懸命に一歩一歩と、下る時には、石車や落ち葉に滑らないように足元を見つめて一歩一歩と、坂道に集中して進む。誰かに気づかせてもらえないと見過ごしてしまいそうな紅葉。谷間の急坂にモミジは静かに立っていた。

 秋が深まると全国の彼方此方(あちこち)から紅葉便りが聞こえてくるが、堂山5合目のモミジ群は、隠れた人気スポットになる予感がしてきた。5合目にはベンチを備えた休憩所がある。そこから仰ぎ見る空と山は、まさに「絶景かな」である。                                            (野網 則子)
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