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七五三 せめて見せたい 永代祭

2010/11/22 10:15:19
七五三 せめて見せたい 永代祭
 善通寺市の讃岐宮香川県護国神社で11月14日、戦争のために若い命を捧(ささ)げた県内の英霊3万5千余柱の冥福を祈る永代祭が行われた。

 県内各地から、数少なくなった英霊の妻たちを初め、幼くして父を失った遺児や弟妹など遺族ら大勢が詣でた。久しぶりに会い、長年の労苦を涙ながらに語り合う老いた妻たちの姿に、60有余年の重さを思い、目を潤ませる人もいた。

 「来年もまた、来て下さいよ!」。受付係の遺族に声を掛けられ「去年もそう言うてくれたなぁ。あの言葉はうれしかったでぇ」と、笑みを浮かべながら言う、白髪の好々爺(こうこうや)も。

 くしくもこの日は七五三の日だった。家族に見守られながら、参拝に来た老遺族に交り、若い両親と一緒に、神宮詣でのために着飾ったかわいいチビっ子らも通り過ぎて行った。参拝後は、千歳飴を手にうれしそうな顔で帰って行った。

 だが、戦時中には七五三どころか、生まれたわが子を抱くことも、ひと目見ることさえも叶(かな)わず、命を絶たれた若い「父親」も大勢眠っている護国神社。「たとえ誰の子であっても、七五三詣での子どもたちの姿がかわいくないはずはなかろう」と言う遺族の一人が「すくすくと育つわが子や幸せな家族の姿を見たかったろうに。志半ばで逝(い)った人たちに、せめてこの子らの姿でも見てもらえてよかったよね」。しんみりと言う言葉が印象的だった。                                            (香川 佳子)
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