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素朴でかわいいコウヤボウキ

2010/11/16 11:50:04
素朴でかわいいコウヤボウキ
 まんのう町の満濃池森林公園で、かわいく咲く白い花に出合った。

 十数センチの細い茎の先端に、筒状の小さな花が多数、房のように集まって咲く頭状花で、花径は約1・5センチほど。それぞれの花びらは、細長くて少しねじれ、かれんな風情を醸し出している。

 葉っぱは、幅広の卵形で、長さは約2センチ。少し紅葉しかかってはいるが素朴で優しい色合いだ。

 名前は、コウヤボウキ(高野箒)。キク科・コウヤボウキ属の落葉小低木で、関東から九州までの山林の日当たりの良い所や乾燥した林内によく見られる。

 花は、晩秋に1年目の茎に1輪ずつ咲く。和歌山県の高野山で、コウヤボウキの茎を束ねて箒の材料としたので、この名前が付けられたと言われている。昔はコウヤボウキの枝を重ねて、玉で飾った箒を玉箒(たまぼうき・古くは「たまははぎ」)と呼び、正月の飾りなどにも使っていたそうだ。

 京都伏見の酒倉では、酒桶(さかおけ)に付いた「にごり」の泡を拭きとるのに、コウヤボウキを使うとか。二つかみほどのこの枝に、竹の小枝を2〜3本入れて束ね、先を少し切って箒にすると弾力が適度で、箒に付いた泡を払えば、すぐに取れて便利とか。

 初めは分からなかったこの花の名前を尋ねると、同公園管理事務所の豊嶋立身所長が「山野草の好きな方が、どなたも綺麗(きれい)というコウヤボウキです」と教えてくれた。静かな山の景色によく似合い、思わず足を止めさせる素朴な花だ。                                           (香川 佳子)
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