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アリ地獄に思う

2010/08/14 17:17:58
アリ地獄に思う
 昔懐かしいアリ地獄。私は、これがわが家の小屋と小屋との間の狭い軒下にも数個あることを、少し前から知っていた。

 通るたびに「こんなに狭い場所で、砂も荒い土地なのに、何でアリが住めるのだろう?」と思いながら、穴をよけ、またいで歩き、懐かしい昔を思い出していた。

 子供のころ、学校帰りの私たちガキ娘らは、あちらこちらを巡り歩きながら、下校をしていた。時々寄る神社では、アリが作った穴を、指や棒きれでかき回し、中からあわててはい出すアリと戯れることもいく度かあった。

 だが、今回わが家で見たのは、全く違う光景だった。それも、獲物が「地獄」に落ち、2枚の羽と目? だけが視界に入る、そんな「アリ地獄」を見たのだった。

 時を経るうちに分かってきたのは、アリ地獄はウスバカゲロウ(薄翅蜻蛉)の幼虫であること。砂地などの中にもぐり込み、らせん状に後ずさりをしながらすり鉢形の巣を作ること。この中に落ち、滑ってはい上がれなくなった、アリや小さな昆虫などを中にひきずり込んで、えさにすることなどを知った。まさに、アリの地獄と言う訳である。

 だが、今回は昔と異なる初めての光景だ。かわいそうな2枚羽の小さな昆虫の命は絶え、姿もほどなくこの世から消える運命なのだろう。

 ところが約10日後、またまた驚くことが起きてしまった。あの狭い場所に、小さなアリ地獄が数えられないほどできていたのだ。前のよりずっと小さい、直径が1センチ弱ほどのが30数個まではたどれたが、後は読めなくなってしまった。

 もう、またげない。踏まずには歩けない、小さなアリ地獄に、自然界の神秘、自然界の法則を見る思いだった。(香川 佳子)
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