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大護摩・火渡りの儀式盛大に

2010/07/02 15:55:26
大護摩・火渡りの儀式盛大に
 高松市塩江町上西の奥の湯公園で7月1日、上西校区連合自治会(大西佑二会長)が県内最高峰・竜王山(1059.8メートル)の山開きを行い、シーズン中の安全を祈願した。

 公園上方にある旧上西小学校西山分校跡広場に集まった来賓や地元住民ら総勢約200人が見つめるなか、同町安原上東の真言宗醍醐派修験・長尾照玄さん(56)ら男女6人の山伏が大護摩・火渡りの儀式を行った。

 広場に祭壇が設けられ、中央にヒノキ葉で高く盛られた護摩たき木、その周囲を紙垂(しで)で飾った縄を張り巡らせた。修行の境界を示す結界である。ほら貝の音色が夏木立に響き渡り、頭に頭襟(ときん)をつけた山伏装束の6人が現れ、いよいよ神仏集合の大護摩行事の始まりとなった。

 山伏が般若心経や不動明王を高らかに唱和。四方に向かって弓矢を放つ法弓の儀など一連の儀式も終わり、護摩のまきに点火された。上西の山肌に太く長く立ち上る煙、パチパチと音をたてるヒノキ葉の中から真っ赤に燃える組み木の大木が見える。

 神妙な顔つきの住民らは、長尾さんの合図で自分の願い事を書いた護摩木を結界の外から投げ入れる。火に届かない護摩木を拾い集めて投げ込む山伏の顔も装束も火の粉を浴びて熱そうだ。

 火伏せの法をした後は、火生三昧火渡りの法。山伏は燃える火の中を、素足で静かに渡った。続いて住民らが履物を脱ぎ、靴下を脱ぎ、心願成就の火渡りに挑戦した。

 長尾さんら山伏は塩をまいて火力を静め「途中で止まらないで」と、アドバイスをしながら住民の背中をそっと押す。60代の主婦は「思ったより熱くなかった。心が洗われたよう」と、うれしそうに話していた。町内の玄徳院の佐藤安祥住職は「仏教の作法にのっとった、きちんとした儀式だった」と感心した様子。

 長尾さんは名山伏だった祖父、法玄さんの3代目に当たる。あちこちから招かれて修行に大忙しだが、日ごろは四国八十八カ所などの霊場会公認先達を務めており、農業もしている。竜王山の山開きは数十年になるという。

 地元、松尾集落の藤澤幸正さん(75)は「旧塩江町主催のころから今年で36回目。これからも多くの人に来てもらえるよう開催曜日や接待方法などを考えたい」と後始末に懸命だった。                                                 (野網 則子)
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