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アザミの思い出

2010/06/25 14:23:12
アザミの思い出
 さわやかな初夏を告げるピンクのアザミ。以前は野道などを歩くとよく見られる花だったが、最近は少なくなり、少々寂しさを覚える。

 この花を見ると「くれない燃ゆる その姿 あざみに深き わが想い  いとしき花よ 汝(な)はあざみ 心の花よ 汝はあざみ…」。あの「あざみの歌」の一部だが、これを作曲した故八洲(やしま)秀章さん。旧七箇中学校生徒や旧仲南町七箇の町民にとっては、とても懐かしい名前だ。

 「さくら貝の歌」「山の煙」などで知られる作曲家・八洲秀章さん(1915〜1985)は、父親が旧七箇村春日地区から北海道の真狩村へ開拓入植をした。

 山田耕筰に師事し、1949年、NHKのラジオ歌謡「あざみの歌」で有名になったが、その前から父の故郷を何度か訪れ、その都度、旧仲南中学校で音楽指導を行った。

 私も一緒に指導を受けた生徒の一人だったが、色白で今風のイケメン姿は、全生徒たちのあこがれの的だったように想起される。           

 当時、国語科担任だった故井上省三教諭が一夜で作詞した「七箇小唄」【讃州仲郡(なかのごおり)南の端(はた)の阿波と讃岐の国境(くにざかい) これが わしらの七箇村(むら) ええ七箇村】を作曲。村中で歌い、夏祭りの踊りにもなった。

 他にも「愛郷のうた」「仲南囃子(ばやし)」などを作曲。今も、古里の人たちが口ずさむ、愛唱歌になっている。

 「山の煙」は帰省した時、塩入の山々を望み、炭を焼く煙を見て作曲したと伝えられ、現在、野口ダムのほとりには「山の煙」モニュメントも建立されている。

 アザミを理想の女性像、初恋の女性像と重ねて作ったと言われる「あざみの歌」。その思い出とともに、今年もまんのう町七箇の山道で、ひっそりと咲くアザミの花を見つけた。                                                                  (香川 佳子)
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