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思い出の桜に再会

2010/06/18 10:14:26
思い出の桜に再会
 三豊市高瀬町在住の小野健一さん(70)を団長とした高瀬高校昭和33年卒同期会が思い出の桜を見にこのほど、シルクロードのウズベキスタンを訪れた。

 小野さんは、平成14年4月に国際協力事業団(JICA)からウズベキスタンに教育改革アドバイザーとして派遣された。その時、当時の中山恭子大使から「日本に帰りたくても帰れなくて亡くなった兵士のため、せめてその霊をなぐさめるために桜を植えたい」と、日本とウズベキスタンの友好シンボルとして桜の植樹の協力を求められた。

 小野さんは、日本とは全然気候が違い、緑がなく砂漠ばかりの当地に合う桜を見つけるため27品種、1300本もの桜の植栽を計画、品種選定などに同僚とともに取り組んだ。

 平成17年、同期会で「70歳になったら桜を見にいこうや」と、今は亡き小野睦雄京阪神支部事務局長が発案。古希を迎えるこの春に実現した。

 関西空港タシケント直行便で四国、東京、関西から16人が参加して8日間の旅をした。まず首都タシケントで、桜600本を植樹した中央公園、日本人墓地、日本大使館へ。約7割が根付き、若木ではあるが満開の桜を見ることができた。これは夏は45度、冬は零下20度と厳しい自然条件の中、大切に管理されて育てた賜物だ。

 小野さんが公園を訪れると管理人が「桜を植えた日本人ですね」と近づいてきた。小野さんが「よお覚えていたなあ」と言うと「忘れるはずがありません」と言ってもらえたことが、この旅で一番うれしかったそうだ。

 また、ウズベキスタンの人たちは親日家が多い。それは日本兵が捕虜として礼儀正しく勤勉に働き、当時砂漠だった場所に水力発電所を作ったりと、多くの働きをしたからだそうだ。

 最後の日の夕食は抑留された日本人が建設に参加したナヴォイ劇場のレストランで会食。同行した宇藤清志さん(71)は「環境の厳しい異国で日本の桜がきれいに咲いていて感激した」と話していた。                                                  (前山 由美子)
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