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デマンド型タクシー運行へ聞き取り

2010/05/31 11:09:02
デマンド型タクシー運行へ聞き取り
 地域活性化研究特別講義を担当する香川大学経済学部の原直行教授とゼミナール4年、戸田成美さんが5月28日、高松市塩江町上西での「デマンド型タクシー」運行実現に向けて、上西連合自治会の大西佑二会長らの協力で真名屋敷地区と小出川上地区を訪問、住民から聞き取り調査を行った。

 一行は7世帯9人が住む真名屋敷地区を訪れた。昔は山仕事や農業が盛んで集落の世帯も人口も多かったという。自治会長の松川トクヱさん(77)ら男女5人の住民が、ストーブで暖を取って大師堂で待っていた。初夏とはいえ、標高約700メートルの山肌は風もあり、肌寒いほどだったが、住民の心は温かい。質問に1人1人が丁寧に答えていた。

 5人全員が70歳以上で、うち4人が1人で暮らしている。集落の下方の市道をコミュニティバスが通っているが、停留所までの往復が足腰の弱った5人にとっては困難で全員がバスを利用していないらしい。

 聞き取り調査で5人が話した概要は、
 ◇以前は一家に車があり運転できる人がいたが、現在はいない
 ◇コミュニティバスの停留所まで歩くことが困難。行きは下り坂で30分、帰りは上り坂で1時間かかる
 ◇コミュニティバスは他の集落を経由するので乗車時間が長くなり、体調が心配
 ◇月1回に決めている塩江病院への通院は相乗りでタクシーを利用。往復5000円以上かかる料金は割り勘
 ◇デマンド型タクシーは利用してみたい。補助制度があればよい
 ─などであった。
 
 次に訪れた小出川上地区の女性2人からの聞き取り調査も、ほぼ同じようだった。原教授の研究グループは昨年5月、上西地区全戸を対象に地域活性化のアンケート調査を実施。その結果から@住民が楽しめるイベント行うAお年寄りの交通手段を考えるーの2つの研究テーマを決めた。

 イベントについては昨年11月、上西交流館で「おくりびと」の映画を上映し、今年1月に歌声喫茶を開いた。これら2つの催しは住民から大変喜ばれた。

 お年寄りの交通手段の研究は、戸田さんが昨年から始めていた。戸田さんは今後、3年生と一緒に上西地区29自治会のうち、集落までコミュニティバスが入れない21自治会すべてを調査するそうだ。原教授は「7月に調査結果とデマンド型タクシーの方法を提案して9〜10月にはタクシーを走らせたい」と指導の意気込みを語っていた。
(野網 則子)
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