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三番叟でお田植祭祝う

2010/05/26 10:30:47
三番叟でお田植祭祝う
 高松市円座町の香翠座デコ芝居保存会(田井三智夫会長)のメンバー12人がこのほど、同町の廣旗神社の本年度頭屋・西永井自治会の遠山輝夫さん宅で「寿式三番叟(さんばそう)のご祝儀舞」を披露、神社の秋季大祭に向けた最初の門出、お田植祭の行事を盛大に祝った。

 三番叟は約66平方メートルの納屋で演じられた。口上に続いて、お囃子(はやし)と三味線、太夫の語りに合わせて2体の木偶(でこ)人形が、右手に稲穂に見立てた鈴、左手に扇を持って自由自在に激しい動きとユーモラスな所作を演じた。

 紋付きはかま姿の主遣い(おもづかい)、左腕を操作する左遣い、足を操作する足遣いなど6人の遣い手の息もぴったり。納屋は見事な芝居小屋に変身し、集まった約80人の見物人からは大きな拍手と歓声があがっていた。

 夢中で見ていた西永井自治会の頭組の一人、遠藤キヨ子さん(74)は「三番叟は初めて見たけど、よかった。三番叟もお田植祭も感動で胸がいっぱいになった」と感激。さらに「地域のみんなで行う行事は、長く続いたらいいなぁ。頑張って私も長生きしたい」と、三番叟の余韻いっぱいの面持ちで話していた。氏神さんの祭りに向けた行事で地域に連帯の輪が広がり、三番叟の木偶芝居で地域住民が元気づけられたようだ。

 円座町永井には郷土が誇る貴重な文化財、木偶人形と1833(天保4)年に結成された人形を遣って芝居をする一座「香翠座」がある。地元では「永井の木偶芝居」として親しまれている。江戸時代末期には高松藩の連枝松平頼該から人形一そろえと田地700平方メートルを木偶地として与えられ「末永く保存せよ」と援助奨励されたと伝えられている。

 永井集落が、西永井と東永井の二つの集落にいつごろ分かれたのか、長老に聞いても定かでないが、現在、香翠座デコ芝居保存会の練習拠点は東永井にある。なお現在、人形頭が県有形民俗文化財、香翠座木偶芝居が県無形民俗文化財にそれぞれ指定されている。
(野網 則子)
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