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ヤマブキひっそりと

2010/04/22 17:13:27
ヤマブキひっそりと
 まんのう町七箇の山中で、鮮やかな黄色の花を咲かせるヤマブキに出合った。

 やや大きめの花びらは5枚で、雌しべも5個。その周りに多数の雄しべがあり、秋には卵形の実をつけると言う。

 この一重咲きの花が、本来はヤマブキと呼ばれる花だが、園芸品種として開発された八重咲きの花がヤエヤマブキとして一般化、基本の一重咲きが少なくなってしまったのだろうと言われている。

 普通、民家の生け垣などに植えられているのはヤエヤマブキが多く、これは実を結ばないと言われている。

 有名な太田道灌にまつわる古歌「七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき」は、実のないヤエヤマブキ。

 病に伏せっていた大伴家持が、元気な友を羨(うらや)ましく思って詠んだ万葉集にある歌「山吹の 繁み飛びくく 鶯(うぐいす)の 声を聞くらむ 君は羨(とも)しも」とある山吹は、昔ながらのヤマブキであろう。

 ヤマブキは、古くから人々に好まれた花の一つと思える。今、山中でひっそりと咲くヤマブキ。ひとり、遠い昔の夢でも見ているのであろうか。(香川 佳子)
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