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江戸時代の「源氏物語」発見

2010/01/29 11:06:28
江戸時代の「源氏物語」発見
 丸亀市川西町の田村孝次さん(71)がこのほど、自宅の蔵の中を整理中に古い木版刷りの「源氏物語」28帖を見つけた。県立ミュージアムの御厨義道学芸員は「紙の質、字の刷り方などを見ると江戸中期以降のもの。当時の庄屋ら知識層の教養レベルを示す貴重な資料」と話している。

 この「源氏物語」は、木版で和紙に刷られ、丁寧に木綿糸で編んでいる。表紙の藍色はすっかり色あせ、虫食いなどですり切れているものの、本紙の挿絵や変体仮名などの文字は鮮明なままで、手作りの温もりが今でも伝わってくる。江戸時代の「源氏物語」の版木で刷られたものと同じ内容だ。

 「源氏物語」は、平安時代中期に紫式部が創作した長編恋愛小説で、世界に誇れる文化遺産。当時は、まだ印刷技術もなく、物語類はすべて手写しだったそうだ。江戸時代になると、版木での印刷技術が発達して、大衆向けに多くの「源氏物語」が出版され、良家の娘らが嫁入りする時に持参したそうだ。

 田村家は、応和元(961)年から現在地に居を構えており、江戸時代には鵜足郡(現綾歌郡)の大庄屋を務めた豪族で、田村さんは26代目当主に当たる。江戸時代の言葉や変体仮名中心の「源氏物語」を祖先が読んでいたことに感銘した田村さんは、高松市立図書館に通って対訳に励んでいる。(小橋 淑美)
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