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菅円座の制作講座始まる

2009/11/30 12:29:59
菅円座の制作講座始まる
 高松市円座町の地名の由来ともいわれ、古代から朝廷への貴重な貢ぎ物であった特産品「讃岐菅円座」は、夏は冷たく冬は温かい座り心地のよい優美な円形の敷物。地元で栽培したスゲを使って菅円座の継承に取り組んでいる円座校区地域ふれあい交流事業推進委員会は11月27日、円座コミュニティーセンターで町内の橋本弘之さん(77)を講師に迎えて菅円座制作講座を新たにスタートした。

 講座には、文化遺産継承に燃える地元住民10人が参加。正倉院蔵「菅円座」のスゲを制作した同市西山崎町にある讃岐菅栽培圃(ほ)場で、夏に収穫されたばかりのスゲを使って作業。来年2月までの7回の学習での完成を目指す。

 同講座は約10年前に円座町の山崎一彦さん(83)が開講。4年ほど続いたが、今回の講座まで中断しており、西山崎町のスゲ栽培グループからも開講が熱望されていた。

 山崎さんは、一子相伝の家訓として秘密が守られ、1952年に54代で途絶えてしまっていた菅円座の復元を86年に思い立ち、文献や古い菅円座を目打ちで丁寧にほどいて技法を解明したそうだ。

 橋本さんとは師弟関係にあり、山崎さんは「簡単にできる物ではない」。橋本さんも「性根を入れて棒をおらんように」とそれぞれ参加者にゲキを飛ばして励ましていた。

 スゲ栽培を立ち上げた中心人物である故長尾昇さんの実弟、久利弘幸さん(68)=西山崎町=も参加者の1人。久利さんはスゲをいとしそうに見つめて「きちんと菅円座の技法を習得して、地区に帰ってみんなに広めたい」と意欲を見せていた。(野網 則子)
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