湯原温泉を中心に、旭川沿いに湧く五つの温泉からなる湯原温泉郷。その一番南にある小さな温泉が「真賀温泉」です。急な石段を登った先に、山の斜面に張り出すように建つ木造の建物。これが温泉街の湯元「真賀温泉館」です。
湯治場の雰囲気が残る共同浴場には全部で六つの湯があり、最も有名なのが源泉の真上に作られた「幕湯」。江戸時代、勝山藩御用達の湯で、高田城主三浦公が家紋入りの幕を張って入浴したというのがその名の由来です。
天然の花こう岩で囲まれた湯船は胸までの深さがあり、中腰で入浴。真下に源泉があるので、湯底の岩の隙間からお湯が湧いてくるのがわかります。ふと見ると、湯船の底に突き刺さる長い1本の竹筒。実はこれが湯口で、湧出量205リットル/分の豊富な湯が絶え間なく湧きあがっています。
お湯は無色透明。肌にしっとりとあたり、やわらかな肌ざわりが続きます。湯温は39・5度とぬるめなので、暑くなるこれからの季節もゆっくりと楽しむことができそうです。
ちなみにこちらの幕湯は、混浴。昔も今も老若男女が集まる「社交場」です。 |