足利事件で再審無罪が確実となった菅家利和さん(62)が別の二つの女児殺害事件(未解決)で取り調べを受けた際の録音テープに、菅家さんが足利事件への関与をいったん否認した後、「自白」に転じたことを示す内容が含まれていたことが7日、関係者の話で分かった。
足利事件について、菅家さんの供述が録音されていたことが判明したのは初めて。21日から宇都宮地裁で始まる再審裁判で、弁護側がテープを証拠採用した上で法廷で再生するよう求めているのに対し、検察側は反対の意向で、地裁の判断が注目される。
菅家さんは1992年2月の一審宇都宮地裁の初公判で起訴状の内容を認めたが、同年12月の第6回公判で否認に転じた。関係者によると、テープの該当部分は、この公判前の同月7〜8日に担当検察官とのやりとりなどを録音した約2時間分の中に含まれていた。
7日に検察官が別の2件について問いただしたのに対し、菅家さんは足利事件も含め3件への関与を否定。ところが翌8日の取り調べで、DNA鑑定の結果などを根拠に検察官が「足利事件は君が犯人ではないか」と聞くと、菅家さんは泣きながら認めていたという。