
司法解剖のため、犠牲者のひつぎを車両に運び込む北海道警の警察官=18日午前3時30分、北海道新得町
中高年の登山客ら10人が死亡した北海道・大雪山系の遭難事故で18日までに、北海道で活動するガイド仲間から「適切な判断ができていたのか」と、旅行会社の対応に疑問の声が上がっている。
特に東京都の旅行会社「アミューズトラベル」主催のトムラウシ山のツアーでは8人が死亡しており、ガイドたちの間に波紋が広がっている。
「遭難してからバラバラになるのは良くない」と話すのは、札幌市のガイド奈良亘さん(35)。アミューズ社のツアーでは、パーティーが散り散りになったことが明らかになっている。奈良さんは「バラバラになると個々で判断しなければいけなくなる。一緒だと、ガイドの適切な判断で行動できる」と指摘する。
トムラウシ山に年数回は登るというガイドの男性(30)は「寄せ集めのグループは難しい」と明かす。「それぞれ都合があり、日程変更がしにくい。飛行機の日程が決まっていると下山しなければいけない時もあるのではないか」。アミューズ社のツアーのように、全国から複数のグループが参加するガイドの難しさを痛感したという。
一方で「想定外」とする見方もある。北海道山岳ガイド協会の川越昭夫会長(72)は「こんな事故が起こるとは思っていなかった。今回の事故を機に、ツアーでの行動を見直すべきだ」と肩を落とした。