【上海9日共同】中国上海市で使われている小学校5年生の教科書に、日本の作家、木山捷平さんが少年時代の思い出をつづった短編「尋三の春」の抄訳が採用されていることが、在上海日本総領事館広報文化センターの調査で9日までに明らかになった。
中国の中学校教科書に日本のプロレタリア文学の翻訳などが使われた例はあるが、同センターは、上海の小学校で日本の作家の作品が採用されたのは初めてとしている。
「尋三の春」は1935年に「早稲田文学」に発表された。木山さんの故郷である岡山県笠岡市の尋常小学校時代の体験を基にした作品で、貧富の分け隔てをしない新任教師が描かれている。