
明石海峡周辺で始まったイカナゴ漁=27日午前8時、兵庫県明石市沖
瀬戸内海に春の訪れを告げるイカナゴ漁が27日、大阪湾や播磨灘で解禁され、明石海峡周辺で銀色に光る稚魚の「シンコ」が水揚げされた。
兵庫県明石市の林崎漁港からは漁船15隻が出航、沖合約2キロで網を下ろした。2隻の漁船で網をひく「船びき網漁業」で漁獲された新鮮なシンコはすぐ港に運ばれ、漁港では待ち構えていた仲買人たちのせりの声が飛び交った。林崎漁協参事の仲谷宏さん(59)は「今日の漁獲量は少なめだが、くぎ煮がおいしく炊ける大きさのシンコがとれた」と話した。漁は約2カ月間続く。
「くぎ煮」はとれたてのイカナゴをしょうゆや砂糖で甘辛く煮る。