
JR東京駅の東北新幹線改札口付近で、運転状況などを問い合わせる利用客ら=25日午後5時15分

仙台―福島の運転を45日ぶりに再開した東北新幹線。奥は建設が進む仮設住宅=25日午前、仙台市太白区
25日午後、東北新幹線新白河―白石蔵王間で3回にわたり停電が発生、東京―仙台の上下線で運転を見合わせた。
東北新幹線は同日朝、東日本大震災の被害で運休していた福島―仙台が45日ぶりに再開し、東京―仙台の直通運転が始まったばかり。午後6時10分ごろ運転を再開したが、ダイヤが大きく乱れた。
JRによると、午後1時半ごろと午後1時40分ごろに停電が発生。午後2時半すぎに送電を再開したが、午後3時ごろ、同じ場所でまた停電した。
調べたところ、福島駅付近で、架線の一種の「保護線」が垂れ下がっているのが見つかった。通常の架線と接触しショートしたとみられる。
新白河―白石蔵王間に一時、列車8本が立ち往生。最大で約2時間半、乗客が閉じ込められたが、JRは車両を近くの駅に移動させ、降ろした。けが人はなかった。
上下21本が運休、22本が最大約3時間半遅れ、約1万3千人に影響が出た。