
チューリップの花びらを路上に敷き詰め、被災者を励ますメッセージなどが描かれた「インフィオラータこうべ2011」=23日午後、神戸市中央区
約95万本分のチューリップの花びらを路上に敷き詰めて大きな絵を描くイベント「インフィオラータこうべ2011」が23日、神戸市内で始まり、通りをカラフルに彩った。市内の7会場で時期をずらし、5月1日まで開かれる。
同市中央区の元町穴門商店街では、雨の中、店主やボランティアら約100人が「東北に勇気と希望を」など東日本大震災の被災者を励ますメッセージの入った四つの絵を花びらで描き出した。
商店街の辰巳真一会長(54)は「震災を経験したので被災者の気持ちは分かる。神戸は復興して、これだけがんばっているよと発信したかった」とデザインに込めた思いを語った。
インフィオラータはイタリア語で「花を敷き詰める」という意味で、欧州では広く知られるイベント。神戸では、阪神大震災の復興を願って1997年から毎年開催され、ことしで15回目。