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飯舘村で笑顔と涙の入学式/園長ら「お待ちどおさま」

2011/04/20 19:10

 地震で天井が落ちたままの飯舘中学校体育館で行われた、村内の小中学校の合同入学式=20日午後、福島県飯舘村
 地震で天井が落ちたままの飯舘中学校体育館で行われた、村内の小中学校の合同入学式=20日午後、福島県飯舘村

 「やっと入学式ができた」「お待ちどおさまでした」。福島第1原発事故で高い放射線量が検出され、全域が計画的避難区域に指定される福島県飯舘村。20日に開かれた小中学校と幼稚園の合同入学、入園式で校長や園長らがマスク姿の子どもたち約50人を歓迎した。全村避難が迫る村に、笑顔が広がった。

 子どもたちは21日から隣の川俣町の学校施設などにバスで通う。教職員らは「安全が最優先」と決意を新たにした。

 飯舘中学での入園式では、19人の園児が1人ずつ制服の胸に名札をつけてもらって入場。飯樋幼稚園の竹之下道子園長が「目に見えない放射線が飯舘に降りかかって本当に悔しいけど、川俣に行くので安全です。お待ちどおさまでした」と笑顔で園児を歓迎した。

 中学校の入学式では、菅野典雄村長が涙を浮かべながら「ストレスがたまると思うが、子どもにだけはぶつけないでください」と保護者に語りかけた。

 保護者席の最後列で、石山剛志さん(33)は臼石小に入学した次男優君(6)を見つめた。避難も考えたが、「友達みんなと会いたいという子どもの意見を尊重した。今後転々とすることになるかもしれないが、入学式ができただけでもよかった」

 式の後、別室で新しい教科書を配った中学の教諭は「みんな家族だと思って、仮校舎でも自信を持って生活できるよう頑張りましょう」と呼び掛けた。中学に入学した佐藤沙織さん(12)は「ずっと家にいたので、入学できてうれしい。部活でバスケをやりたい」と笑顔で校舎を後にした。

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