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先人の教え、津波から住民守る/宮古市の姉吉地区

2011/04/18 08:18

 「此処より下に家を建てるな」などと刻まれた石碑=5日、岩手県宮古市重茂
 「此処より下に家を建てるな」などと刻まれた石碑=5日、岩手県宮古市重茂

 「此処より下に家を建てるな」。過去2度の大津波で壊滅的な被害を受けた岩手県宮古市重茂の姉吉地区では、11世帯約30人の集落の建物がすべて無事だった。守ったのは、先人が石碑に刻んだ教えだった。

 昭和三陸地震(1933年)の大津波後、集落から漁港へ約100メートル下った道端に石碑は建てられた。「高き住居は児孫に和楽(高い所にある家は子孫を幸せにする)」から始まり、集落が受けた津波被害をつづる。

 明治三陸地震(1896年)の津波では住民2人を残して壊滅。昭和三陸の大津波も、4人を残し住民をのみ込んだ。

 「小さい地震でも津波だと思って逃げろ」。昭和の大津波の生き残りで、介護施設に入る義母ツルさん(91)の言葉を、川端トシさん(64)は心に刻んでいた。海岸で集落の仲間とワカメの収穫を準備中、地震が来た。「津波だと思い、急いで家に逃げた」

 東京海洋大の現地調査によると、姉吉地区では津波の遡上高が観測史上最大規模の38・9メートルに達した。しかし押し寄せた津波は石碑の手前で止まり、石碑より上にある集落は無傷だった。

 ただ、救えなかった命もあった。隣の集落に子ども3人を迎えに行った母親が子どもらとともに行方不明に。自治会長の木村民茂さん(64)は「2度も全滅しているから警戒感が強かった。でも不明者が出たのでは…。もっと恐ろしさを伝えていたらよかった」と話した。

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