
シロヤマザクラが見ごろを迎え、山肌が淡いピンク色に染まった奈良県の吉野山=16日午後、共同通信社ヘリから
「千本桜」で知られる奈良県の吉野山で16日、約3万本のシロヤマザクラが見ごろを迎え、山肌は淡いピンク色に染まった。中心街の金峯山寺蔵王堂周辺では、連日2万人前後の観光客が訪れ、にぎわっている。
吉野町によると、今年は例年より1週間ほど開花が遅れた。ふもとの下千本、中千本は満開で、18、19日ごろが一番の見ごろ。上千本は7分咲きで、山頂に近い奥千本は間もなく開花、25日ごろに見ごろを迎える。
吉野山で修行を積んだ修験道の開祖・役行者が、桜の木に蔵王権現を刻んだとの言い伝えがあり、吉野山の桜は約1300年前から神木として保護されてきた。