
被災者向け一時提供住宅に入居した遠藤義康さん=16日、福島県いわき市
福島県いわき市で16日、震災の被災者向け一時提供住宅への入居が始まった。入居期限は来年3月まで。事情により最長2年間、延長する。
この日は雇用促進住宅に同市の9世帯が入居。近くの市施設の窓口などで、この日配分が始まった義援金やカギを受け取ると早速、部屋に入った。
自宅兼店舗が津波などで全壊した飲食店経営遠藤義康さん(53)は「将来への第一歩。店を再建できるよう頑張りたい」と話した。
市は入居世帯にガスのカセットこんろや食料などを提供。日本赤十字社はテレビや洗濯機などを寄贈するという。
市は入居世帯数を2300戸と見込んでいたが、市内外から2600件以上の申し込みがあった。高齢者らの世帯を優先し、民間住宅も借り上げて4月中に入居を完了する予定。