
ライトアップが中止されている東京タワーの大展望台にともった「GANBARO NIPPON」の文字=11日午後、東京都港区
GANBARO NIPPON―。11日夕、東日本大震災の影響でライトアップが中止されている東京タワーの大展望台に、電光文字がともった。太陽光発電を利用した光のメッセージ。世界的な照明デザイナーの石井幹子さんが、タワーを運営する日本電波塔に提案し実現した。
「大震災で街も人の心も暗くなってしまった。ぜひこの文字を見て、日本をよみがえらせる力を持っていただけたら」と石井さん。タワー横のアーケードの屋根に太陽光発電モジュールを設置し、日中に蓄電池を充電、8400個の白色発光ダイオード(LED)電球を点灯させる仕組みだ。
東京タワーは節電のため、地震翌日からライトアップを中止している。メッセージの点灯は日没から午後10時の間で、16日まで続けられる。