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伝統の祭り、自粛も/被災地に配慮

2011/04/09 05:37

 昨年5月に開催された東京・浅草神社の三社祭。たくさんの見物客でにぎわった
 昨年5月に開催された東京・浅草神社の三社祭。たくさんの見物客でにぎわった

 「例年通り開催していいのでしょうか」。東日本大震災の被災地への配慮などから、各地で伝統行事や祭りを自粛する動きが出ている。被災地以外の神社や氏子から問い合わせを受ける宗教法人神社本庁(東京)は「神事は世の平和や安寧を祈る大切な儀式。復興を祈って執り行って欲しい」と呼び掛けている。

 毎年100万人以上が見物に訪れる浅草神社(東京都台東区)の三社祭。今年は5月20〜22日に開催される予定だったが3月20日に中止が決まった。被災地への配慮に加え、警備に当たる警視庁の機動隊が被災地に派遣されたことも背景にある。

 中止決定を機に、地元の浅草観光連盟など11団体が「なくなった祭りを何かの形で生かしたい」と、募金活動を開始。連盟の冨士滋美会長は「東京大空襲の後、東北の人たちが上野駅まで米を持って助けに来てくれた。今度は私たちが恩返しする番だ」と話す。祭りの時期には、被災地へのメッセージを書いたちょうちんを街中に飾る。

 神田明神(千代田区)も5月14、15日に予定されていた江戸三大祭りの一つ、神田祭を取りやめた。「戦後初めてのことだが、被災された方々のことを思えば当然」と氏子代表らも了承。祭りのパンフレット(1部300円)の販売を続け、売り上げを全額義援金に充てる。

 一方で、歴史を重んじて開催を決めたのは京都三大祭りの一つ、葵祭(5月15日)。京都市観光協会は「もともと飢餓や疫病を払う大切な例祭。自粛はあり得ない」と説明する。三大祭りの残り、祇園祭(7月)、時代祭(10月)も予定通りに開催するという。

 「こんな時だからこそ」と、あえて決行するところも。5月3、4日に福岡市で開催される博多どんたく港まつりは、期間中に市内全域で見物客らに義援金を呼び掛ける。担当者は「戦後、焼け野原になった時もすぐに立ち上がって開催した。自粛ムードで暗くなるより、遠くからでもエールを送りたい」と話している。

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