
インド・ニューデリー中心部の酒販店=9月(共同)
インド各地の州政府が飲酒規制を強めている。健康や犯罪抑止のためとして政党が選挙公約にするケースが多いからだ。業界は売り上げの減少を懸念するが、規制を導入する州は拡大しつつある。
南部タミルナド州は6月、州営の酒販店を500店閉鎖。5月の州選挙で勝利した地域政党が飲酒規制を公約した結果だ。州政府が酒販を独占し、日系の駐在員は「一部の高級ホテルだけしか飲めない」とこぼす。
東部ビハール州は4月から飲酒を全面的に禁止。観光地で名高い南部ケララ州もバーなどの酒販免許を再発行せず、段階的に禁酒政策の導入を目指す。
飲酒が原因の強姦や暴行事件が絶えないことが背景。