国連総長、暫定大統領の復権要請／イエメン情勢

　【カイロ共同】国連の潘基文事務総長は8日、イエメンで6日に反政府民兵が政権を掌握したと一方的に宣言したことに関し「状況は極めて深刻だ」と指摘、反政府民兵の攻勢を受け1月に暫定大統領辞任を表明したハディ氏を復権させるべきだとの考えを示した。訪問先のサウジアラビアで語った。フランス公共ラジオが報じた。

　アラブ連盟のアラビ事務局長は8日、反政府民兵の動きについて「クーデターだ」と述べ、イエメンの「分裂と暴力を加速させる」と非難した。

　ペルシャ湾岸の6カ国でつくる湾岸協力会議（GCC）も声明で「クーデターがイエメンの安定や一体性を危険にさらしている」と批判した。