
記者会見で、歌人の河野裕子さんの業績をたたえる短歌賞の創設を発表する(手前から)俵万智さん、永田和宏氏ら=23日、京都市
戦後生まれを代表する歌人で、2010年に64歳で亡くなった河野裕子さんの業績をたたえる短歌賞を創設すると、歌人で夫の永田和宏さんと俵万智さんが23日、京都市で記者会見し、発表した。
河野さんは京都女子大在学中の1969年に「桜花の記憶」で角川短歌賞を受賞。妻や母として生活実感に根差した歌を数多く発表し、乳がんが見つかった後も治療を受けながら作り続けた。
創設されるのは「〜家族を歌う〜河野裕子短歌賞」。家族をテーマにした歌と、恋や愛の歌、中高生を対象にした青春の歌の3部門で公募する。4月1日から8月16日の消印有効で、10月に賞が発表される予定。