島根県立大1年の平岡都さん=当時(19)=が行方不明となり、広島県の山中で切断された遺体の一部が発見された事件は、26日に不明から5年となる。島根・広島両県警合同捜査本部の捜査員は25日も、平岡さんが住んでいた島根県浜田市内で聞き込み捜査を行った。

 畳店を営む高村行延さん(73)は、店を訪れた捜査員らに「夜遅く1人で帰宅する女子大学生を見かけると、事件の風化を痛感する。一刻も早く解決してほしい」と訴えた。

 捜査本部は110人の専従班で捜査を続けている。これまでに1800件近くの情報が寄せられたが、有力な手掛かりは得られていない。

 県立大で平岡さんと同じゼミに所属していた浜田市の会社員住田祥樹さん(24)は取材に対して「当時を知る人間は卒業していなくなり、記憶も薄れてきている」と不安を口にした。

 香川県坂出市にある平岡さんの実家近くに住む無職辻本尚志さん(77)は「都ちゃんが気の毒で仕方がない」と手掛かりのない状況に憤る。

 島根県警の奈良井和夫捜査1課長は「必ず犯人を捕まえ、都さんの墓前に報告し、ご遺族の無念を晴らす」と決意を語った。

 事件は2009年10月26日夜、平岡さんが浜田市内のアルバイト先を出たまま行方不明となり、11月6〜9日にかけて、広島県北広島町の臥竜山で切断された頭部や胴体などが見つかった。