特殊詐欺の認知件数

特殊詐欺の認知件数

 今年、県内で起きたおれおれ詐欺と還付金詐欺の認知件数は11月末現在、計44件で、前年同期に比べて3割減っていることが、県警のまとめで分かった。被害額も前年同期比6割減。このうち還付金詐欺の件数は7〜11月が上半期(1〜6月)に比べて大幅に減っており、県警は「5月から順次取り組む高齢者に重点を置いた未然防止対策が一定の効果をあげている」と分析している。

 まとめによると、11月末現在の認知件数は、おれおれ詐欺が24件(前年同期36件)、還付金詐欺が20件(同29件)で、前年同期に比べて計21件減少。被害額も前年同期に比べて約6割減の3845万円だった。

 県警ではおれおれ詐欺、還付金詐欺とも、被害者の大半が高齢者で、犯行の電話が被害者宅の固定電話にかかってきている点に着目。5月から県内の金融機関と連携し、70歳以上で、過去1年間に現金自動預払機(ATM)からキャッシュカードで振り込んでいない顧客を対象にATMでの振り込みを制限する対策を実施。6月以降は電話着信時、発信者に警告メッセージを流す「振り込め詐欺撃退装置」の無償貸し出しや、8月からは高齢者宅に直接電話して注意喚起する「特殊詐欺被害防止コールセンター事業」を展開している。

 こうした取り組みもあってか、今年の還付金詐欺の認知件数は上半期が18件だったのに対し、下半期は11月末現在で2件にとどまっている。ただ、おれおれ詐欺も新たな手口が登場しており、さらに注意が必要だという。

 県警は「引き続き工夫を凝らした未然防止対策を強化するほか、検挙による抑止にも取り組んでいく」としている。