大手百貨店の店員などを名乗り、キャッシュカードをだまし取ろうとする不審な電話が21日から県内で相次いでいる。県警はおれおれ詐欺の新手の手口とみており、「息子や孫をかたるだけがおれおれ詐欺ではない。現金だけでなく、カードも狙われている」と注意を呼び掛けている。

 県警生活安全企画課によると、21〜22日、高松、丸亀両市内の高齢者ら15人の自宅に、百貨店店員を名乗る男から「クレジットカードを使って時計を買いましたか」と電話があった。高齢者らが否定すると、「詐欺の可能性があり、口座を止める必要がある。銀行協会に電話を」と言われ、指定の番号に掛けると、別の男の声で「口座を変えるので暗証番号を教えてほしい」と聞いてきたという。

 被害はなかったが、電話を続けると、銀行協会を名乗る犯人が「キャッシュカードも交換する」と、自宅などにカードを受け取りに来る詐欺の手口という。

 県内で今年1〜7月に発生したおれおれ詐欺15件のうち、53%に当たる8件は同様の手口。同課は「金融機関の窓口で現金引き出しのチェックが厳しくなる中、カードをだまし取る手口に移行している」としている。