県警が貸し出す振り込め詐欺撃退装置=県警本部

県警が貸し出す振り込め詐欺撃退装置=県警本部

 特殊詐欺の被害を未然に防ぐため、県警は1日、固定電話に取り付ける「振り込め詐欺撃退装置」の無償貸し出しを始めた。対象は県内の65歳以上、貸し出し台数は1千台で貸出期間は半年。撃退効果を実感してもらうことで、装置の普及につなげる。

 撃退装置は、電話を掛けてきた人に「犯罪被害防止のため、会話内容が自動録音されます」などと警告メッセージを流し、実際に会話を自動録音する。工事不要で取り付けられる。

 特殊詐欺の被害は、1本の電話から始まるケースが大半で、狙われやすいのが高齢者。撃退装置により、犯行グループからの電話を食い止められる。県警が2015年度、県内の高齢者宅を中心に300台を無償貸与したところ、特殊詐欺の被害はゼロで、8割超が「不審電話や迷惑電話が減った」と答えた。

 ただ、撃退装置は家電量販店などで販売されているものの、普及は進んでいないのが現状。そこで県警は本年度、1千台を購入し、貸し出す事業を始めた。

 今年の県内の特殊詐欺被害は5月末現在、認知件数(未遂含む)が前年同期比3件減の36件、被害額は同2420万円減の4060万円。県警生活安全企画課は「多くの人に設置してもらい、1件でも被害を減らしたい」と利用を呼び掛けている。

 希望者は同課〈087(833)0110〉、または最寄りの警察署へ。