日本年金機構がサイバー攻撃を受け個人情報が流出したと発表して8日で1週間が過ぎた。香川県内の3年金事務所にはこれまでに計170件以上の問い合わせがあり、このうち3件の流出が確認されたが、県内の流出状況は今も全体像が明らかになっていない。

 香川県高松市寿町の同機構四国ブロック本部によると、7日までに高松西、高松東、善通寺の3年金事務所へ寄せられた問い合わせは来所が53件、電話が118件。このうち各事務所で1件ずつ流出が確認された。

 高松西年金事務所(同市錦町)では5日、来所者の基礎年金番号を確認したところ、流出が判明。謝罪した上で、機構から後日、今後の対応に関する文章が郵送されることを伝え、理解を得たという。

 ただ、県内全体で何人の情報が流出したかは依然判明していない。同機構は「国民年金から厚生年金へなどさまざま年金を渡り歩いた『情報重複者』が多いことなどから、都道府県別の集計は難しい」と説明。情報が機構本体に集約されているため、事務所ごとで割り出すこともできないという。

 同機構は2日から、情報流出への問い合わせをフリーダイヤルで対応しており、3日からは電話のオペレーターを10倍の約1千人に増員。基礎年金番号を忘れた場合も、各事務所に写真付きの身分証明書を持参すれば確認できる。

 同機構は4日までに、最も多く情報が流出している基礎年金番号、氏名、生年月日、住所の4情報が流出した人を対象におわびの通知を発送。各事務所は「不安な人はフリーダイヤルや年金事務所に問い合わせしてほしい」とした上で、「機構や事務所から電話することはない」とし、成り済ましなどに注意を呼び掛けている。