香川県内の特殊詐欺被害

香川県内の特殊詐欺被害

 香川県警が把握した今年1〜6月の香川県内の振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害額が、約2億1400万円に上ることが県警のまとめで分かった。統計のある2004年以降で最多となった昨年の同時期を約1千万円上回っており、過去最悪のペース。従来からある手口の振り込め詐欺が横行し、60歳以上の高齢者が狙われている。

 香川県警捜査2課のまとめによると、今年6月末現在の認知件数(未遂含む)は、67件。昨年同期は30件で、今年はすでに2倍以上となっている。

 特殊詐欺は、振り込め詐欺と、新型詐欺の大きく二つに分けられる。香川県内では今年、振り込め詐欺が認知件数52件、被害額約1億3千万円と多くを占める。

 振り込め詐欺の中で最も件数が多いのが、医療費の払い戻しをかたる還付金詐欺。24件発生し、被害額は昨年同期の6・4倍となる約1100万円。4月には被害が多発し、「振り込め詐欺警戒全県警報」が発令される事態となった。

 次いで多いのは、有料サイトの利用料名目などで現金を要求する架空請求詐欺の17件で、被害額は手口別で最多となる約9200万円。このほか、おれおれ詐欺が7件、融資保証金詐欺が4件。

 新型の詐欺は、社債や未公開株の取引を装う「金融商品取引詐欺」や「ギャンブル必勝法情報提供」などの詐欺を指し、今年は認知件数15件、被害額は約8400万円となっている。

 こうした特殊詐欺の被害者のうち、60歳以上が全体の77・6%を占めている。県警は「ATMでお金が返ってくるは詐欺」「電話番号が変わったは詐欺」など九つのキャッチフレーズをつくったほか、孫からの暑中見舞いで呼び掛ける「孫便り作戦」などに取り組み、高齢者に注意を喚起している。