よくある還付金詐欺の特徴

よくある還付金詐欺の特徴

香川県内の特殊詐欺認知件数・被害額の推移

香川県内の特殊詐欺認知件数・被害額の推移

 医療費の払い戻しをかたる還付金詐欺など、香川県内で被害が相次いでいる特殊詐欺事件で、全国の警察が犯人グループから押収した名簿の中に、香川県内在住者が5571人いたことが19日までに分かった。名簿の多くは高齢者で特殊詐欺の標的になっていたとみられる。香川県警は「自分は大丈夫と油断せず、もうけ話や公的機関を名乗る電話などには注意を」と訴えている。

 名簿は全国の警察が捜査の過程で押収したもので、名前や住所、電話番号が記載されている。警察庁が集約した後、該当する都道府県警に送付している。

 香川県内在住者5571人の名簿は、2012、13年度に警察庁から送られた。その時点では7955人分あり、名前の重複する1810人や死亡・転居した574人を除いた。香川県警は「同様の名簿は複数の犯人グループの手元にある」とみて、これまでに4196人を訪問して詐欺の手口などを説明した。

 香川県警によると、名簿の多くが高齢者だったという。実際の特殊詐欺の被害者も高齢者が大半で、被害者に占める60歳以上の割合は、12年72・7%、13年72・6%。今年も15日時点で73・3%に上る。

 今月中旬から香川県高松市内で相次ぐ還付金詐欺も同様だ。電話が掛かってきたのは、39件(未遂を含む)とも60〜80代の高齢者。電話帳に名前を載せていない人もおり、何らかの名簿が出回っているとみられる。

 また、社債や未公開株などの取引を装う詐欺では、今年の被害者の半数が以前にも別の特殊詐欺の被害に遭っていた。

 今年に入り、香川県警が把握した香川県内の特殊詐欺の被害総額は約1億5380万円(15日時点)に上り、前年4月末の1・4倍に増加。還付金詐欺など従来型の手口が多発しているのが特徴で、振り込め詐欺が特殊詐欺と呼ばれるようになった2010年以降で最悪のペースとなっている。

 27日まで「振り込め詐欺警戒全県警報」が発令中で、市町や香川県警などは高齢者を対象とした広報啓発や巡回活動を強化している。