香川県内の振り込め詐欺被害件数・額の推移

香川県内の振り込め詐欺被害件数・額の推移

 2012年の香川県内の振り込め詐欺による被害(未遂を含む)は、認知件数が前年比1件減の24件と04年の統計開始以来最少となったが、被害額は約4200万円と前年の1・7倍に急増したことが県警捜査2課のまとめで分かった。1件当たりの被害が多額になっており、同課は手口が巧妙・悪質化しているとして、摘発を徹底する構えだ。

 12年の被害を手口別にみると、「おれおれ詐欺」は認知件数が5件と前年から半減したが、被害額は前年比16・0%増の約1500万円と増加。被害額がゼロだった09、10年から一転し、ここ2年間は多発している。

 おれおれ詐欺の手口としては、息子を装って高齢者らを狙う従来のパターンが再び横行。特に、最初に電話番号が変わったことを告げて安心させ、翌日に金を振り込ませる手口が目立っているという。6月には同じ高校の卒業生の親に不審な電話が集中するなど、卒業名簿が使われた可能性がある事案もあった。

 振り込め詐欺のうち被害額が最も多かったのは、有料サイトなどの料金請求を装う「架空請求詐欺」。件数は前年比1件増の8件ながら、被害額は前年の6・9倍の約1900万円に急増した。医療費などの還付名目で現金を振り込ませる「還付金詐欺」は、一人暮らしの高齢者らが狙われており、件数は同8件増の9件、被害額は前年の13・4倍の約700万円だった。

 また、融資を装って保証金をだまし取る「融資保証金詐欺」は件数2件(前年比5件減)、被害額約200万円(同79・2%減)と減少した。

 振り込め詐欺以外をみると、社債などの金融商品取引を装った詐欺が約2億5600万円に上り、統計を取り始めた11年の2・7倍となった。これは全国で問題になっており、同課は今後、被害が拡大する恐れがあるとして警戒を強めている。

 同課は「摘発に力を入れるとともに、金融機関などと連携し、送金直前の人に声を掛ける『水際阻止』などの未然防止策にも努めたい」としている。