
古いまち並みの本村地区を走るベロタクシー=直島町
環境にやさしい三輪自転車「ベロタクシー」の走行実験が17日、香川県香川郡直島町で行われた。風変わりな車体が島内に点在する観光スポットをゆったりと走行。近年急増している観光客の足の確保と、環境をまちづくりの柱に掲げる島のアピールを目指し、導入に向けた検討が本格的に始まった。
ベロタクシーのベロはラテン語で自転車の意味。ドイツで開発された電動アシスト付き三輪車を使用し、現在、国内では東京、神戸、広島など21都市で運行されている。
実験は自転車を積極利用する新しい生活スタイルの確立を目指す高松地区委員会利用促進部会の提案を受け、県が実施。NPO法人の「ベロタクシージャパン」(東京)が2台持ち込み、フェリーが発着する宮ノ浦港を起点に、古いまち並みが人気の本村地区や島南部のベネッセハウス周辺を走行した。
車体が幅約1・1メートル、全長約3メートルあるものの、同島で特徴的な本村地区の細い路地を難なく走り抜け、関係者は手応えをつかんだ様子。ただ、急こう配の坂道ではスピードが極端に落ちる場面もあり、今後、運行区間を綿密に検討する必要がありそうだ。
導入に向けては、運営主体の体制づくりや安全面などの課題もあるが、浜田孝夫直島町長は「環境の島をアピールするのに最適な手段。協議の進展を期待したい」と前向き。県環境政策課は「ハードルは多いが、関係機関と連携して早い段階で乗客を乗せる実証実験を行いたい」としている。