和三盆糖の原料、サトウキビ刈り取り−東かがわ

2006/12/14 09:29

 

サトウキビの収穫作業

サトウキビの収穫作業

 塩、綿と並んで「讃岐三白」に数えられる和三盆糖。その原料となるサトウキビの刈り取りが、朝夕の冷え込みが厳しくなり糖度がグッと増す十二月に入って、東かがわ市やさぬき市で行われている。

 和三盆は、高松藩五代藩主・松平頼恭が平賀源内に製造を命じたことに始まる。その後、向山周慶らに引き継がれたが、種キビに恵まれなかったことなどもあって、満足な結果は得られなかった。この窮状を救ったのは、奄美大島からひそかに持ち込まれた良質の種キビで、この入手を機にこの地にサトウキビ栽培が定着した。同時に糖蜜を抜く独自の手法も考案、特産品の一つになった。

 香川県東かがわ市与田山でサトウキビを契約栽培する農業、三好誠太さん(72)方の約二十アールの畑では、四月に植え付けたサトウキビの収穫が今月初旬から行われた。三好さんによると、今年は成長期の夏場に雨が少なかったことで実太りが悪く、発芽しない種キビも多かったという。

 収穫は重労働で人手を必要とするため、毎年近所に手伝いを依頼する。和三盆製造会社との契約栽培のため、買い取り価格が決まっていて納入重量で収入が変化する。今年のように実太りが悪いと、収入も期待出来ないという。この辺りでは七戸の農家が契約栽培を続けている。

 高級和菓子やお茶請けに欠かせない和三盆は、現在も市内二カ所で生産が引き継がれている。手作業での製造の場合、作業は刈り取ったサトウキビを絞る「キビじめ」から始まる。次に絞った汁を釜に入れて灰汁(あく)を取り除いて煮詰め、上澄み液だけをさらに煮詰めて冷やすことで白下糖を生成する。

 このあと熟練の職人が、砂糖の結晶を丸くするための「研ぎ」と呼ぶ作業工程に移る。「和三盆」とは、お盆の上で三度研ぐことに由来する。完成した和三盆は木型で型抜き、季節毎や用途に合わせてさまざまにかたどられて、店頭に並ぶ。

 和三盆を手軽に楽しむなら、引田の讃州井筒屋敷で有料の型抜き体験を実施している。ただし予約と、ある程度の人数も必要。問い合わせは同屋敷<0879(23)8550>。

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