
秋山さんと、廃材をリサイクルして建てた自宅(後方)=香川県丸亀市金倉町
陶芸家の秋山陣(じん)さん(36)が廃材をリサイクルし、自ら建築した香川県丸亀市金倉町の自宅が、たたずまいの面白さで人気を集めている。イベントスペースとしても活用されており、10月にはプロ劇団の公演も行われる。秋山さんは「お金がなくても生きていける。この家はその証し」と話している。
岡山で備前焼の窯元で修行した秋山さん。備前焼は「薪(まき)の陶芸」とも言われ、家屋解体業者から廃材を譲り受けて燃料にしていた。中には窯にくべるにはもったいないほど立派な木材もあった。「これは建材になるんじゃないか」との思いが、セルフビルドのきっかけだった。
2004年、農地の造成から始め、昨年ようやく約30坪の平屋建てが完成、「廃材天国」と名付けた。建設コストはもちろんゼロ。井戸も自分たちで掘り、家族5人が低コストながら快適な生活を送っている。
同所では2カ月に1回程度、ライブや映画上映会などのイベントも開かれている。全国を巡回している鹿児島のプロ劇団「どくんご」も噂(うわさ)を聞きつけ、10月17日に公演を行う予定。秋山さんは「自分たちのスタイルで自由な暮らしをしている。ストレスもありません」と笑顔で話した。
問い合わせは〈090(9771)0636〉。