
無縁仏を供養するお盆の風習「川めし」=香川県小豆島町、別当川河原
無縁仏を慰めるお盆の風習「川めし」が14日早朝、香川県小豆島町神懸通の別当川河原で行われた。石の上に五目飯を供えて手を合わし、昔、水害で命を落とし無縁仏となった人たちを供養する大勢の家族連れの姿が見られた。
川めしは「餓鬼(がき)めし」とも呼ばれ、内海町時代の1976年に町の無形民俗文化財に指定された。供えた残りの五目飯は食べると夏バテしないと言い伝えられている。
今年もまだ暗い午前4時半ごろから、近くの住民ら約100人が次々と河原に集合。河原の石で築いたかまどに持参した釜を乗せ、油揚げやシイタケ、ニンジンなどを入れた五目飯を炊き始めると、辺りはうっすらと煙が立ち込めた。
約30分ほどで出来上ると、12枚(うるう年は13枚)の柿の葉に盛って石の上に並べて合掌。残りは持参したおかずとともに家族で団らんしながら味わい、食べ終わると早速、先祖の墓参りへと向かっていった。
妻の実家のある同町に毎年帰省して参加している東京都の堀本朗宏さん(49)は「自分は東京生まれで、なかなか体験できない風習。地域に残る伝統を守っていきたい」と話していた。