
巨大なカリフラワーにも見えるユニークな花を咲かせた採種用の金時ニンジンの花=香川県小豆島町西蒲生
瀬戸内海を望む香川県小豆島町西蒲生の傾斜地で、採種用の金時ニンジンの花が例年より10日ほど早く満開となった。白いレースの傘を広げたような花が潮風を受け、揺れている。
採種用の金時ニンジンは小豆島町をはじめ、高松市内や三木町など県内数カ所だけで栽培。小豆島町では旧池田町内で明治末期から栽培が始まり、最盛期には約40ヘクタールの作付面積があった。現在は西蒲生と吉野地区で3軒が計20アールで栽培を続けている。
11年前から栽培を始めた西蒲生の三浦敏男さん(74)の畑は約12アール。昨年10月に種をまき、倒れないようにロープを張ったり、芽かぎなどの作業を続けてきた。今年は天候に恵まれ例年より10日から2週間ほど早く開花。背丈1・8―2メートル、花房は約30センチと大きく育ち、出来は上々だという。
三浦さんは「子どものころは白い花が一面に広がり本当にきれいだった。一度やめると復活は難しい。伝統の光景をなんとか守り続けたい」と話している。
採種作業は25日ごろから行い、農協を通じ京都方面に出荷する。