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死者への尊厳根付く−弥生時代の集落遺跡速報展

2007/05/10 16:18

 弥生時代の集落遺跡「鹿伏・中所遺跡」「砂入遺跡」(香川県木田郡三木町)を紹介する速報展「華ひらく、弥生文化の里」が、香川県坂出市府中町の県埋蔵文化財センターで開かれている。居住域近くから大量の土器棺が出土し、集団墓地があったことが判明。大型の壷(つぼ)や甕(かめ)などを組み合わせ、つなぎ目には鉢などを割ってかぶせた特徴的な構造から、古代人が死者への尊厳に配慮していた様子がしのばれる。7月6日まで。

 同展は1994年、三木高校新設に伴って発掘調査した「鹿伏・中所遺跡」と95年に三木郵便局建設時に見つかった「砂入遺跡」を紹介。土器棺や祭事に使ったミニチュア土器、写真パネルなど合わせて100点余りが並んでいる。

 約1万5000平方メートルの敷地に掘立柱(ほったてばしら)建物や竪穴(たてあな)住居など約100棟が集中していた鹿伏・中所遺跡。集落の南端からは、大人でも抱えきれないほどの大きな壷や甕が見つかった。成人の遺体は土葬された形跡があり、大きさなどから子どもを葬った可能性が高いとみられる。

 開口部を割って遺体を納め、一回り大きな鉢でふたをしたものや、甕同士の口をつなぎ合わせるなど形は多彩ながら、どれも棺の中に土砂が入り込まない配慮が行き届いている。棺の水平を保てるよう、土中に鉢などの破片を敷き込んでいるのも特徴だ。

 新川と吉田川の間の平地部にあった砂入遺跡は、灌漑(かんがい)用水跡の溝状遺跡が多数見つかっているほか、県内では珍しい匙(さじ)型土器が出土した。装飾品か祭事に用いられたものと考えられている。海岸部でないにもかかわらず、製塩土器が発見されていることから、塩の流通が、当時は土器ごと行われていたと類推される。

 入場無料。土、日、祝日は休館。問い合わせは同センター〈0877(48)2191〉。

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