高松琴平電気鉄道(高松市)と警備会社の綜合警備保障(東京)は13日、琴電が発行するICカード乗車券「IruCa(イルカ)」を使った事業所向けの出入管理システムのサービス提供を開始すると発表した。1枚のICカードで電車の乗車と出入管理が併用でき、利用者の利便性を高めるのが目的。琴電もイルカの用途拡大を図れる。鉄道系のICカードを使った出入管理システムの提供は四国で初めてという。
綜合警備保障は非接触型ICカード技術「FeliCa(フェリカ)」を利用した出入管理システムを提供しており、同じ技術を使ったイルカも使用可能。事業所のセキュリティー強化のニーズが高まっていることから、電車・バスの乗車や買い物などに使えるイルカとの提携で、出入管理システムの普及促進を図る。
一方、琴電はイルカを運賃や買い物の電子マネー機能だけでなく、行政施設や民間企業などで使用できる地域カード化を目指している。経営企画室の岡内清弘部長は「今後も利便性の向上を図り、イルカの役割を充実させたい」と話している。
イルカの発行枚数は12日現在で10万6696枚。
出入管理システムは、イルカに記録されている固有番号を認識し、事前に登録しておいた個人を特定する仕組み。事業所にとっては、イルカを使うことで専用カードの発行費用を省くメリットがある。