4世帯に1世帯はボーナスを貯蓄できない―。百十四銀行が5日発表した県民暮らしのアンケート調査で、こんな家計の実態が浮き彫りとなった。同行は「ボーナス時には、さまざまなローン返済があることに加え、日々の生活に追われ、なかなか貯蓄できない家庭が意外に多い」と分析。また、ボーナスの20%以上を貯蓄している世帯も4世帯に1世帯で、香川県内でも2極分化が進んでいるようだ。
調査は、百十四銀と取引関係にある香川県内世帯から、無作為に500世帯を抽出して8月に実施。435世帯が回答。回答率は87・0%だった。
ボーナスから貯蓄に回す金額の割合を聞いたところ、「20%以上」が24・4%、「5%から10%まで」が13・3%、「5%まで」が11・7%などだった。ただ「0%」とした世帯が26・9%と最も多く、毎月の収入からの貯蓄割合でも12・2%が「0%」と回答しており、緩やかな景気回復が続いているというが、所得増までには至っていない現状が見て取れる。
一方、貯蓄の目的(複数回答)をみると、「教育資金」が25・4%と最も多く、以下は「老後の備え」が25・1%、「病気などへの備え」が21・5%、「レジャー」が11・7%などだった。
1年前と比べた貯蓄額の増減は「増えた」「やや増えた」が計31・3%で、「減った」「やや減った」が計33・4%と減少がわずかに多い。減少理由は「子供の出費」が最多で40・0%。教育費などが大きな負担になっているようだ。「所得の減少」を理由とした世帯も20・0%に上り、百十四銀は「県内の有効求人倍率は高く、雇用環境は改善しているが、所得の改善は緩やかにしか進んでいないようだ」とみている。
一方、利用している金融商品をみると、定期預金が30・0%、普通預金が22・5%、貯蓄預金が15・8%、生命保険が11・3%、投資信託などその他が6・7%、国債など債券が6・4%、株式が5・4%などとなっており、安全性を重視していることがうかがえる。