
大学生の卒業旅行はユーロ安で欧州方面に人気が集まっている=高松市内の旅行代理店
卒業シーズンを前に、大学生の卒業旅行商戦が本格化している。円高で海外に出掛ける学生が年々増える中、今年はユーロ安の進行で欧州向けツアーの予約が好調。国内では東日本大震災後の落ち込みの反動から東京ディズニーリゾート(TDR)の人気が高まっている。震災から1年がたち、各旅行代理店は「卒業旅行商戦を売り上げ回復の起爆剤に」と拡販に力を入れている。
欧州向けツアーは、ユーロ安でも燃料費の高騰などでツアー代金自体は下がっていない。それでも、現地で使える小遣いが増え、「代金が10万円超で、学生にとって高根の花だった欧州が選択肢に入ってきた」(近畿日本ツーリスト中国四国高松支店)。
同支店では欧州旅行客が前年比2割増。ユーロ安の恩恵を最大限活用しようと、1都市に滞在して近くの観光地巡りやショッピングを楽しむツアーが人気だ。空前のユーロ安で2回以上の欧州旅行を楽しもうという学生もおり、エイチ・アイ・エス高松営業所では欧州ツアーが同1割増となっている。
ドルに対する円高で、グアムやサイパンツアーも6万〜7万円の手頃なプランが注目され、各店で予約が例年の1〜2割増と好調。「急激な円高をきっかけに、海外に出掛ける学生はぐっと増えた」(JTB中国四国高松店)という。
一方、国内で健闘するのはTDR。震災後の一時休園や福島第1原発事故の影響で昨夏には旅行客が半数まで落ち込んだ代理店もあったが、卒業旅行シーズンを迎え、回復傾向は鮮明。日本旅行高松支店でも予約は例年並みに戻っており、担当者は「学生に人気のTDRをけん引役に旅行商戦が盛り上がれば」と期待を込める。